悪阻が酷く、良い思い出はありません。でもとても良い経験になりました。

私の妊娠中の思い出は総じて辛いものでした。

雑誌などではよく「充実したマタニティライフ!」などと書かれ、妊婦の方が幸せそうにお腹を触っている写真が掲載されていますが、私はそれとは全く違ったマタニティライフを送りました。

ある朝いつものように会社へ向かっていると、急にひどい目眩に襲われました。

その時は駅のホームにいたので、すぐに椅子へ座り休憩しました。

目眩がやむと次は猛烈な吐き気に襲われました。

急いでトイレに駆け込み、そのまま仕事へ行くことができませんでした。

病院へ行くと、妊娠4週目であることがわかりました。

妊娠4週目でこんなに悪阻ってあるものなの!?とビックリ。

でも、赤ちゃんを授かったことはとても嬉しく、夫もすごく喜んでいました。

大抵の悪阻は安定期とともに落ち着きますと医師から言われ、私はそれまでの辛抱だと自分に言い聞かせました。

しかし、悪阻は日に日に酷くなり、30分おきに嘔吐するようになりました。

夜も眠れず、食事をとるなんて以ての外、水分さえも吐いてしまいました。1週間で体重は7kgも落ちました。

あんなにダイエットを頑張っていた時は全然落ちなかった体重が、削ぎ落とされるように落ちていきました。

10日目に私は自力で立てなくなり、意識を失って床に倒れているところを夫に発見されました。気がついた時は、病室で点滴を受けていました。

夫は医師から「あのまま放っておいたら命に関わった」などと叱責を受け、私にももっと体を大切にしなさいと注意しました。

初めての妊娠だったため、悪阻の程度が分からずついつい頑張り過ぎてしまったのです。

これが一般的な悪阻だろう、みんなこれを乗り越えているんだと我慢した結果、このようなことになってしまいました。

点滴は、栄養剤に吐き気止めを混ぜたもので、吐き気止めのおかげで以前ほど嘔吐を繰り返すことはなくなりました。

しかし、それでも食欲は戻らず食べては吐き食べては吐きを繰り返しました。

すぐに退院できると思っていましたが、結局半年も入院することになりました。

点滴を外すと悪阻の症状が強く出るため、医師からはこのまま入院して安静にしておくように言われたのです。

退院したのは、妊娠8ヶ月頃でした。悪阻は完全には終わらず、結局出産するまでずっと続きました。

産月には赤ちゃんが大きくなることで胃が押されて、悪阻とは違った気持ち悪さがありました。

残念ながら、妊娠中の写真は一枚もありません。

でも出産をして無事に赤ちゃんと対面できると、今までの辛さは吹っ飛びました。

今では貴重な経験をさせてもらったと思っています。

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